秋になると思い出す昔読んだ少女漫画
秋の虫が鳴きはじめる頃になると、毎年必ず思い出す少女漫画があります。タイトルはうろ覚えで単行本化もされておらず、かなり短い作品なのですが、強く印象に残っています。確か秋という単語がタイトルに入っていました。内容は、簡単にいうと心霊ものです。雑誌で読んだ当時は恐怖漫画専門誌がなく、夏になると通常の漫画雑誌に一つ二つ怖い話が掲載されていました。この作品も、夏の終わりごろに出た雑誌に載っていました。
物語の舞台は田舎の旧家で、鈴虫が鳴く秋の頃に、海外に住む主人公の姉が帰ってきます。姉は婚約者を連れてきました。主人公はその日の夜に、広い庭に佇む婚約者を見かけます。しかし婚約者の体は半透明で、向こう側の石灯籠が透けて見えていました。結局、婚約者は既に亡くなっていた、というオチだったと記憶しています。とにかく全編にわたって鈴虫の声が効果音になっていました。既に掲載誌も手放してしまったのですが、今でも秋になり、鈴虫が鳴くと必ず思い出す作品です。
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